続いてきた暮らし1 続いてきた暮らし2 続いてきた暮らし3 続いてきた暮らし4

伝統的な家は、その地域の歴史や風土に培われ、長い時間の中で磨き上げられてきました。そこには現代の私たちが忘れがちな大切なものが秘められているように思えます。自然を取り込み、四季を肌で感じる。風通しがよく、自由度の高い間取り。時間を重ねてきた深みある素材の風合い。伝統的な家には代えがたい魅力が詰まっています。また、木・土・石・紙といった自然から立ち上がり自然へと還る素材で作られているということは、地球環境にも負荷の少ない建築だと言うことができます。使われている木材は100年150年とかけて育ててきた杉や檜。「長く住まえる家を建てたい」という思いに応えて、丹念に造り上げた当時の職人の心と技術の集積です。もし、そうした家を壊し今新しく建てようとするなら、そこにある風合いや材料、大工の技術、費用等の点において大変なことになります。