代々住み継いできた家を、その中にある多くの魅力を引き継ぎながら、明
るく健康的な建物に再生できないでしょうか。見た目は傷んだように見える民家でも、中の構造体は十分耐えうる場合がほとんどです。伝統的な町家や民家が100年150年と保っているように、長い時間で見れば木の家は長生きする場合が多いのです。また、寒さに弱いという古民家の弱点も近代的な設備や技術を取り入れることで、快適で過ごしやすい空間になります。
続いてきた暮らしの魅力と優れた木の文化を今に息づかせ、最大限に活かしながらこれから住み続ける家をつくる。これが「住み継ぐ」ことではないでしょうか。